夏は、食中毒が多発する季節です。
魚介類を原因として発生する腸炎ビブリオや、ニワトリやウシ、ブタ等の家畜・家きん類の腸管内に生息しているカンピロバクターなどの食中毒は、夏場(6月~10月)に猛威をふるいます。
食中毒の予防には「きれい」なことよりも「清潔」で「衛生的」なことが大切なのです。
手を洗うとき
調理を行う場合、次のようなときに手を洗いましょう。
・調理を始める前に
・生の肉や魚、卵など最近の汚染源となるおそれのあるものを取り扱う前後
・調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後やおむつを交換したり、動物に触れた後
・食卓につく前
・残った食品を扱う前
手洗いの方法
1.水で手を濡らし、せっけんをつける。
2.指、腕をていねいにもみ洗いします。特に指の間、指先をよく洗います。指輪もずらして洗いましょう。また、蛇口全体も洗います。
3.せっけんをよく洗い流します。
4.よく水洗いします。
5.清潔なタオルやペーパータオルで手を拭きます。
家庭における食中毒予防の6つのポイント
1 食品の購入は?
・生鮮食品は新鮮なものを
・表示のある食品は消費期限などに注意
2 家庭での保存は?
・冷蔵の必要な食品はすぐに冷蔵庫へ
・肉・魚はビニール袋や容器に入れて
・冷蔵庫の詰め過ぎに注意
[7割ぐらいが目安]
・10℃以下となるように
3 下準備は?
・手をよく洗う
(特に生肉、魚、卵を触った後)
・清潔なタオルやふきんを使う
・包丁やまな板はよく洗い、熱湯消毒する
・生野菜もよく洗う
4 調理は?
・加熱は中心部まで十分に
《O157は、75℃、1分間の加熱で死滅します》
5 食事は?
・手をよく洗う
・調理後の食品は早めに食べる
《O157は、室温でも15~20分で2倍に増えます》
6 残った食品は?
・清潔な容器に保存
・温め直すときも十分に加熱
・時間が経ち過ぎたら捨てる