坐骨神経痛とは

坐骨神経痛は、症状につけられた名前であり、病名ではありません。

坐骨神経の走行、分布領域に沿って認められます。通常、臀部から大腿部背面、両下腿外側にかけての放散痛です。

坐骨神経は、太くて長い神経で腰椎の4,5番目の神経と仙椎の神経からなり、梨状筋の下を通り大腿後面をを下行し膝の裏で総腓骨神経、脛骨神経に分かれます。

この神経経路に沿って神経が圧迫されたり、絞扼されたりして障害を受けるとしびれ、痛みが出ます。

主な症状

①腰痛

②臀部痛

③臀部から大腿背面、足にかけてのしびれ、痛み

④下肢の脱力（足に力が入らない）

⑤下肢の感覚麻痺（しびれ、感覚の鈍化）

主な原因

腰椎椎間板ヘルニア

腰部脊柱管狭窄症

梨状筋症候群

脊椎、脊髄腫瘍

骨盤内腫瘍

など

原因はいろいろ考えられますが、診察、検査（MRI・レントゲン等）を受けていただき、それぞれの原因にあった適切な治療が行われます。